第六部 ストーンオーシャン

エンリコ・プッチ神父の生い立ち。彼は一体何が目的なのか?※ネタバレ有

今回のテーマは第六部最重要キャラであるプッチ神父に関する考察です。第六部のネタバレを含むのでご注意ください。

プッチ神父の生い立ち

1972年6月5日生まれの39歳。本名はエンリコ・プッチ。浅黒い肌で筋肉質の神父。聖職者らしく普段の物腰は穏やか。

「落ちつくんだ…『素数』を数えて落ちつくんだ…『素数』は1と自分の数でしか割ることのできない孤独な数字…わたしに勇気を与えてくれる。2…3…5…7…11…13…17…19」

という代表的なセリフの通り、なぜか動揺すると素数を数え精神を落ち着かせる癖があります。

もっともドス黒い『悪』

六部の主人公、空条徐倫が収監されているG.D.st刑務所の教戒師で常に常駐している人物です。刑務所内の職員達にも信頼を集めており、警備が厳重な刑務所内を顔パスで移動も可能です。

しかし、自分の目的を達成するためには手段を選ばない冷酷な性格を持ち合わせています。

プッチ神父は、目的を成し遂げるためなら他人を踏み台にする事を全くいとわず、自分の行いは正しいと信じて疑わないため、ウェザーには「おまえは自分が『悪』だと気づいていない、もっともドス黒い『悪』だ」と表現されています。

プッチ神父の生い立ち

エンリコは裕福な家庭に双子の兄として生まれます。しかし、双子が生まれたその日に同じ病院の子どもが亡くなってしまい、弟はその死亡した赤ん坊とすり替えられてしまいます。

弟の名前はドメニコ。後のウェザー・リポートです。死別した弟の存在は大きく、そのことがプッチ神父に運命や幸福について「運命はなぜ自分ではなく弟を選んだのか?」「なぜ人は幸福と不幸があるのか?」「真の幸福とは何なのか?」などと考えるきっかけを与えました。

そして、幼い頃から聖職者を目指すようになります。

DIOとプッチ神父の出会い

エンリコが15歳になると神学校に通うようになり、そのとき偶然教会に潜り込んでいたDIOに出会い、「太陽アレルギーなので日没まで休んでいた」と言うDIOの理由に納得し、匿うようになります。

そのときのお礼としてDIOはプッチの生まれつき変形していた足の指を治し、スタンド能力を開花させる『矢』をプレゼントしました。

プッチ神父の運命を変えた「懺悔」

16歳のある日、エンリコは教会の手伝いしていると、悩みを告白・懺悔しに来た女性の話を聞くことになります。

その女性は、かつてプッチの双子の弟である赤ん坊(ドメニコ)をすり替えたと語ります。

懺悔を受けた内容を誰にも言えずに苦悩していたある日、あろうことか自分の妹ペルラが兄妹であることを知らずにドメニコと交際していることを知ります。

プッチ神父が依頼した相手は黒人差別主義の団体だった

ドメニコ(ウェス・ブルーマリン=後のウェザーリポート)が実の兄妹同士だと知らぬまま付き合っている状態であることを知ってしまったプッチ神父は、宗教的にも許すことができず、多少荒いことをしようとしてでも別れさせようと何でも屋に依頼しました。

しかし何でも屋は必要以上にドメニコ(ウェザー)を痛みつけた挙げ句、首を吊らせてしまいます。

実は何でも屋の男は何と白人至上主義団体のメンバーであり、ドメニコ(ウェザー)の素性を調べると肌は白いものの母親が黒人と結婚してるため、黒人の息子であると勘違いしてしまい必要以上の暴行を加えることになったのです。

悲惨な光景を目撃したペルラはドメニコ(ウェザー)が死んだと勘違いし、ウェザーの後を追うように崖から身を投げ自殺してしまいます。


ウェザーリポートの暴走

妹の死に絶望していると、それに応えるかのように矢じりが反応し、自らを貫くことでスタンド『ホワイトスネイク』を覚醒させます。同時に、双子の兄弟であるウェザーにもスタンド『ウェザー・リポート』が発現してしまいます。

深い悲しみをおったドメニコ(ウェザー)はスタンド『ウェザー・リポート』で怒りに任せて街中をカタツムリだらけにしてしまいます。

ドメニコが復讐のため、プッチ神父の元に現れましたが、そのときプッチ神父は自分が実の兄であることを告白し、スタンド『ホワイトスネイク』で記憶DISCを抜き取ることにより難を逃れました。

その後ウェザーは過去の記憶を無くした状態のまま、徐倫たちに出会うまでの長き時を刑務所で過ごす事になります。

DIOとの再会

ウェザーの件がきっかけで「ひとはなぜ出会うのか?」という疑問をプッチ神父は持つことになり、再びDIOの元に訪れるようになります。

ある日、DIOから「天国に行く方法」について聞かされ、興味を持つようになります。しかし、その方法について聞き出す前にDIOは承太郎に倒されてしまいます。

DIOが残した「天国に行く方法」について記されたノートも焼却されてしまい、それについて知るためには承太郎の記憶を奪うしかありません。

プッチ神父は、承太郎の記憶を奪うための策を練り、その第一段階としてG.D.st刑務所の教戒師として着任することになるのでした。

おわりに

以上がエンリコ・プッチが空条徐倫が収監されていた刑務所に常駐していた理由です。「天国に行く方法」を知るため、承太郎をおびき寄せるのが目的だったのですね。

スタンド能力についても詳しく解説と考察をしたいですが、かなり長くなるため別の記事でお話いたします。